HITOM構築への道:その2
HITOM構築を始めようと思って昨日からブログに書き溜め始めたが、どうもすっきりしない。
旧態依然のSIビジネスのピラミッドの底辺では食べていくのは難しいから、違うアプローチをとろう、というのが主旨なわけだが、具体的には、(大企業は今後も変わらずSIビジネスしかとらないだろうが)中小企業やガバメント、Regionなんかではお金が無いので、もっと協調的なアプローチが必要だと思っている。
もちろん、家を建てるときの、エンドユーザーと工務店みたく、1:1もあるだろうが、Eユーザのリスクが非常に高い。
情報システムの構には建築のように法律に守られてもいないし、例えるならば、Eユーザと設計事務所、そして工務店(=ビルダー)のような1:1:1の関係が望ましいと思い始めている。
とはいえ、業務システムの設計書って建築とは違って、設計書があればだれが作っても同じものになる、という種類のものではない。
なんせ、程度の差さえ有れ、自然言語で出来ている(=普通の言葉で仕様をExcelやWordで書いている)といっても過言じゃないから。
(そんな設計書よりも実際の動くプログラムが大事だろ!っていう発想がアジャイル開発なわけだが、私の立場は設計書がないプログラムって誰が(成果物に対する)リスクを担保するのよ?と否定的にならざるを得ない。建築に例えればわかるだろう。
もちろん、コンピュータシステムの設計を自然言語→モデリング言語に統一する試みはずっと行われているが部分的にしかうまくいっていないと思っているし、今後も難しいだろうと思っている。UML2.0でMDAの普及に失敗した頃から。
今はSySMLが標準とか言っている記事をWebで見たりすることもあるが、いままで現場で見たことねぇよ。。。もういいよ、モデリング言語は。頭のいい奴らが少数精鋭Proj.で十分使ってくれ)
で、HITOMは前述の1:1:1の関係を構築するためのアプローチだ。
もっと具体的に言えば、私は設計事務所の役割だが設計書ではなく、実際に動くプロトタイプシステムの構築(と基本設計)までを行って、ソフトハウスへの橋渡しをする位置づけを想定。
と、ここまでは良いのだが、やっぱりわかりづらいし、結局は個人の私では今までの様に工務店たるソフトハウスに主導権を握られてしまい、うまくいかない気がする。
もっと絞った方が良いのではないか、と今日から悩み始めている。
で、大体考えはまとまり始めているが、モデリング技術はDOA(Data Oriented Approach)で、実装技術はXamarinベースでのソリューション。
スコープは、QGISを中心としたGIS(=地理情報システム)カスタマイズと、Office Open XML準拠のExcel帳票出力ノウハウ、それとオープンデータの活用だ。
測量の知識なんてほとんどないので、果たしてQGISカスタマイズ方向ってどうなのか?(せいぜい、GoogleMapとかのWebGIS活用ぐらいに抑えておくべきではないか?とか思って躊躇もするが、長野での仕事を増やしたいから地域活性化関連の案件を掘り起こしたいとも思っている。
そうするとGISベースが良いかな、と思ったりもする。
GISベースであれば、測量ベースの知識をもったエンジニアは豊富だが、GISと連携した業務システムのノウハウを持っているものは少ないと感じている。
このあたりと、オープンデータをGISに取り込みながら、Excelを活用した新しい分析システムの提案へ持っていけるのではなかろうか。
もちろん、課題はたくさんあるが業務システムのプロトタイプモデル構築と基本設計工程だけでやっていくにはWeb系の豊富な知識が必要でそこに投資する自分の工数を考えると、ニッチさから言えば、GISの知識の方が役に立つんじゃないか、と思い始めている。
※Web系の豊富な知識の会得の方が無理目じゃないかな、と。例えば、XamarinじゃなくてCordvaベースにして、LinuxやApach、Node.js、JS、HTML5、JQUERY、その他の知識が必要って、来年の2月ぐらい目途には無理じゃねかな、と思い始めた。
もちろん、今日の昼ぐらいからそう思い始めているわけだが、
※だってXamarinベースでもVSやC#なんてもう10年ぐらい書いていないし、そもそもXamarinはMSJじゃなくて、本家アメリカのMSが推進しているようだから、Xamarinが日本に定着するかどうかも怪しい。
QGISのカスタマイズも、画面周りや基本機能を実装するのでなければPythonだし。でもOfficeOpenXML準拠のファイルを出力するにはMSのライブラリがないとしんどいはずなのでXamarinベースが安心。
いやいや、ディープラーニングまで眼中に入れるとやっぱりPythonかな?いやでも、QGISのLibであるQTなんて、C++だし、そもそも日本ではマイナーで情報もないし。。。とか思ったりもしたりして、同じところをグールグル。
まぁ、でも、ビジネスドライバだからぐいぐいねじ込めないと困るので、基本線は、これでよい気がする。
とりあえず明日は、考えているビジネスモデルを説明するために『HITOM構築への道:その3』を投稿しようと思っていたけど、アプローチが昨日考えていたのとだいぶ変わってしまったので、『HITOM全体像:ラフスケッチ』にしたいと思う。
明日の投稿から、いよいよ、49-hackの面目躍如なハンディスキャナを活用できるか!?
今日はここまで。